稚魚(読み)チギョ

デジタル大辞泉 「稚魚」の意味・読み・例文・類語

ち‐ぎょ【稚魚】

卵からかえってまもない魚。
[類語]うおさかな魚族幼魚・若魚・成魚雑魚川魚かわうお川魚かわざかな淡水魚海水魚深海魚熱帯魚回遊魚・暖流魚・寒流魚・出世魚生魚せいぎょ生魚なまざかな活魚生けうお鮮魚青魚光り物猫跨ぎ

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精選版 日本国語大辞典 「稚魚」の意味・読み・例文・類語

ち‐ぎょ【稚魚】

  1. 〘 名詞 〙 卵からかえって間もない魚。
    1. [初出の実例]「『保護水面』とは、水産動物が産卵し、稚魚が生育し、又は水産動植物の種苗が発生するのに適している水面であって」(出典:水産資源保護法(1951)一四条)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「稚魚」の意味・わかりやすい解説

稚魚
ちぎょ
juvenile

魚類仔魚(しぎょ)が変態した次の発育段階。鰭条(きじょう)(ひれを支える棘(とげ)や軟条)の全数が出そろい、鱗(うろこ)が形成され、脊椎(せきつい)骨数が定数に達する。形態はほぼその種の特徴を現すようになるが、体の色彩や斑紋(はんもん)が未成魚や成魚と異なる。稚魚は若魚(わかうお)、未成魚を経て成魚になるが、稚魚と若魚は一般に幼魚(期)とよばれる。稚魚期には消化器官が完成し、本来のすみ場に移動するので、成魚と同じかそれに近い餌(えさ)を食べるようになる。また、各ひれが完成し、筋肉も発達するので仔魚期より運動能力が増大する。養魚では、稚魚になった当初に、不適当な餌を与えたことにより大量に死なすことがあり、また肉食魚の場合、稚魚どうしの共食い現象が現れて激減することがある。

落合 明・尼岡邦夫]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「稚魚」の意味・わかりやすい解説

稚魚
ちぎょ
juvenile

形態はほぼその種の特徴を表しているが,体の各部の特徴がまだ発現初期の魚。

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