稲富直家(読み)いなどめなおいえ

世界大百科事典 第2版 「稲富直家」の意味・わかりやすい解説

いなどめなおいえ【稲富直家】

1552‐1611(天文21‐慶長16)
安土桃山・江戸初期の砲術家。後に祐直と改名。号は一夢。丹後の人で,稲富流砲術始祖。一色氏,細川氏に仕え,朝鮮出兵にも参加した。1600年,細川忠興夫人(ガラシャ)の自害に殉ぜず逃走したため,忠興に追われたが,徳川家康庇護により許された。その後は,松平忠吉徳川義直に招かれて名古屋に砲術を伝え,また,国友鍛冶団を幕府の工廠化することにも尽力した。【加藤 真理子】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「稲富直家」の解説

稲富直家 いなとみ-なおいえ

稲富一夢(いなとみ-いちむ)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

インボイス

送り状。船荷証券,海上保険証券などとともに重要な船積み書類の一つで,売買契約の条件を履行したことを売主が買主に証明した書類。取引貨物の明細書ならびに計算書で,手形金額,保険価額算定の基礎となり,輸入貨...

インボイスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android