空き家軒数の増大(読み)あきやけんすうのぞうだい

知恵蔵 「空き家軒数の増大」の解説

空き家軒数の増大

2003年に実施された住宅・土地統計調査によれば、全国の住宅数は約5389万戸で、総世帯数約4726万を大幅に上回っている。住宅のうち居住世帯がある住宅数は約4686万戸で、居住世帯のいない住宅が全国に約703万戸分布している結果になっている。この住宅のうち、一時使用や建設中の住宅を除いた約659万戸が空き家になっており、別荘や世帯が一時的に不在の住宅を除いた約397万戸は、活用できる住宅ストックであるにもかかわらず、空き家状態になっていて、有効活用が大きな問題になっている。人口減少に応じて空き家の数は、ますます増加することが予測され、住生活基本法や住生活基本計画(全国計画)が掲げるストックの有効活用の面からも、大きな課題になっている。

(平井允 まちづくりプランナー / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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