精選版 日本国語大辞典 「空音」の意味・読み・例文・類語
そら‐ね【空音】
〘名〙
① 鳥などの鳴き声らしく鳴らす音。また、実際には鳴いていないのに、鳴いたように聞こえてくる鳴き声。
※枕(10C終)一三六「夜をこめて鳥のそらねははかるとも世に逢坂の関はゆるさじ」
※平家(13C前)四「其時関守鳥のそらねに化されて」
② 泣きまねの声。
③ うそいつわり。
④ 実際には鳴っていないのに、聞こえてくるような気がする楽器の音。また、鳴らそうとしないのにふと手が触れたり風に吹かれたりなどして鳴る楽器の音。
⑤ 鳥が空を飛びながら鳴くこと。
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