竪琴(読み)たてごと

精選版 日本国語大辞典 「竪琴」の意味・読み・例文・類語

たて‐ごと【竪琴】

〘名〙 ハープのこと。また、ハープ型、リラ型弦楽器総称
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石一一「サンドラ、ベロニが月下に竪琴を弾いて、以太利亜風の歌を〈略〉うたってゐる所は」

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デジタル大辞泉 「竪琴」の意味・読み・例文・類語

たて‐ごと【×竪琴】

ハープリラなど、縦に張った弦を弾奏する楽器

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世界大百科事典 第2版 「竪琴」の意味・わかりやすい解説

たてごと【竪琴】

C.ザックスの楽器分類法による弦鳴楽器うちの,ハープ型(ハープ)やリラ型(リラキタラ)のように,縦に構えて直接手で奏する弦楽器を指す。しかしハープには水平にして奏する型(水平型)も存在し,リラにも横にして奏するギリシア時代の図像が残されており,この用語法は厳密さを欠く。竪琴という日本語に該当する西欧語はなく,文学的・詩的表現を目的とする場合によく使われる,やや古めかしい語である。【船山 信子

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「竪琴」の意味・わかりやすい解説

竪琴
たてごと

竪に構えて弾く弦楽器の文学的、詩的表現。ハープ形(ハープ、箜篌(くご)など)とリラ形(リラ、キタラなど)の2種ある。いわゆる「ビルマの竪琴」とは、ハープ形のサウンのことである。

[柴田典子]

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百科事典マイペディア 「竪琴」の意味・わかりやすい解説

竪琴【たてごと】

たてにかまえて奏する撥弦(はつげん)楽器の総称で,ハープリラなどの訳語

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