精選版 日本国語大辞典 「笠雲」の意味・読み・例文・類語
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孤立した頂をもつ山の山頂付近に発生する笠状の雲。山岳が原因で生じる特殊な雲の一種。富士山の笠雲はとくに有名で、秋から初冬にかけてしばしばみられる。阿部正直(まさなお)(1891―1966)は笠雲の形を詳しく観察して20種に分類した。温暖前線面が山頂付近に存在すると、前線面付近の大気の安定度が大きいので、気流は滑らかに山頂を越える。ある高度の湿度がその上下より高いと、その空気層が山を越えるとき、一定の高度以上で水蒸気が凝結して笠雲が生じる。したがって、笠雲の形は、気流が山を越える経路を示しており、風が強くても山頂の風下側に流されることはない。山の西側には温帯低気圧の中心が存在することが多く、このために笠雲は雨の前兆となる。
[木村龍治]
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…これがかなとこ形に変化すると積乱雲である。 レンズ雲笠雲やつるし雲と同様に上層の風が強いときに地形の影響でできたレンズ状の雲。山越えの気流は,大気が安定で風が強いとき,比較的安定した波状の気流をつくるが,その凸状部にこの雲は起こる。…
※「笠雲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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