箝口(読み)カンコウ

デジタル大辞泉 「箝口」の意味・読み・例文・類語

かん‐こう【×箝口/×鉗口】

《「けんこう」の慣用読み
口をつぐんでものを言わないこと。
他人にものを言わせないこと。
[類語]黙る沈黙黙りこくる押し黙る黙する黙り込む口を閉ざす口を閉じる口を結ぶ口をつぐむ口を塞ぐ口を封じる口が重いおくびにも出さない無言黙黙だんまり緘黙かんもく無口寡黙寡言黙秘うんともすんともむっつりノーコメントむすっと黙過もっか完全黙秘口重くちおも口重い黙止暗黙言い渋る言い兼ねる言い淀む口ごもる言わず語らず口が堅い言葉を呑む言を左右にする口を濁す言葉を濁す

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精選版 日本国語大辞典 「箝口」の意味・読み・例文・類語

かん‐こう【箝口・鉗口】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「けんこう」の慣用読み )
  2. 口をつぐんで言葉を発しないこと。口をふさぐこと。〔布令必用新撰字引(1869)〕〔逸周書‐芮良夫解〕
  3. 物を言わせないようにすること。言論を束縛すること。
    1. [初出の実例]「今日の時代に警視庁が八木節を篏口(カンコウ)せりと仮定せよ」(出典江戸から東京へ(1924)〈矢田挿雲一一)

けん‐こう【箝口・鉗口】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 口をとじてものを言わないこと。無言。沈黙。かんこう
  3. 人にものを言わせないこと。口止めすること。緘口(かんこう)

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普及版 字通 「箝口」の読み・字形・画数・意味

【箝口】かんこう

口をつぐむ。魏・楊修〔臨侯に答ふる牋〕呂氏淮南、字の直(あたひ)千金。然れども弟子口を箝(つぐ)み、市人手を拱(こまね)くは、賢卓犖(たくらく)、固(もと)より庸に殊する以なり。

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