精選版 日本国語大辞典 「管子」の意味・読み・例文・類語
かん‐し クヮン‥【管子】
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中国春秋時代の斉(せい)の名宰相管仲(かんちゅう)の名に仮託された、戦国時代から漢代までの諸傾向の著作を含む思想書。『漢書(かんじょ)』芸文志(げいもんし)では道家に著録されるが、『隋書(ずいしょ)』経籍志以後は法家の書とされる。もと86篇(へん)あったが現存は76篇。大きくは〈経言〉〈外言〉〈内言〉〈短語〉〈区言〉〈雑篇〉〈管子解〉〈軽重〉の8種類に類別されているが、内容的には類ごとの統一はなく、法家、道家、陰陽家、兵家、儒家、雑家など各学派の思想がみられ、また法理論を究明する法法・明法篇、経済を論ずる軽重の諸篇、陰陽を説く宙合・侈靡(しび)・制分篇、地理を説く地員篇、礼を説く弟子職篇、医学を説く水地篇、政治を説く牧民・形勢・正世・治国篇など、種々の分野にわたる。現代中国では、斉の稷下(しょくか)の学士の著作の総集だという説もある。なお心術上下、白心・内業の4篇は道家的色彩が強く、戦国時代中期の道家思想家宋(そうけい)、尹文(いんぶん)の遺著だともいわれる。諸篇の成立の時期も、戦国時代中期から前漢の昭帝期ごろまで、長期にわたるものが含まれる。
[澤田多喜男]
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…また,古くは笳管(かかん),管,賀管ともいった。
[中国]
現代の中国では,管あるいは管子と呼ばれるものを使用しており,篳篥は古楽器とされる。篳篥は南北朝に西域の胡(こ)の楽器として伝えられ,隋,唐の時代には主要旋律を奏する楽器として宮廷の音楽に用いられ,宋代には宮廷や新しく発展しはじめた劇楽でも,ますます重要な楽器とされた。…
…桓公が春秋時代最初の覇者となることができたのは,じつに管仲の力によるものであった。彼の著作と伝えられる《管子》24巻は,もちろん彼1人一時の作ではなく,おそらく戦国から漢代にかけて斉地方の重商主義を主張する学派の人びとが彼に仮託してまとめあげたものと考えられる。【永田 英正】。…
※「管子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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