節穴(読み)フシアナ

デジタル大辞泉 「節穴」の意味・読み・例文・類語

ふし‐あな【節穴】

板などの節が抜けおちたあとの穴。「節穴からのぞく」
見る能力のない目。見えるはずのものを見落としたり、物事意味を見抜く力のないことをあざけっていう語。「どこに目が付いているんだ、君の目は節穴か」
[類語]穴ぼこ窪みホール落とし穴縦穴横穴抜け穴気孔オゾンホール

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精選版 日本国語大辞典 「節穴」の意味・読み・例文・類語

ふし‐あな【節穴】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 板の節が抜けてできた穴。節木穴。
    1. [初出の実例]「ふしあなのありし、おぼしいでてのぞき給へば」(出典:海人刈藻物語(1271頃)二)
  3. 見えるはずのものを見落としていることや、物事に対する洞察力のないことをののしっていう語。
    1. [初出の実例]「眼は節穴、耳はきくらげどうぜんだから」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉八)

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