築地署事件(読み)つきじしょじけん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「築地署事件」の意味・わかりやすい解説

築地署事件
つきじしょじけん

蟹工船』の作者で,プロレタリア作家同盟書記長の小林多喜二虐殺事件。小林は 1933年2月 20日,東京赤坂福吉町で共産党の街頭連絡中に逮捕され築地署に留置され,同夜7時頃特別高等警察の拷問で虐殺された。遺体は翌 21日に家族へ引渡されたが,一緒に逮捕された詩人今村恒夫の証言で拷問の実情が明らかにされた。同年3月 15日に官憲監視のなかで労農葬が行われた。

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