汁物料理の一つで、酒粕を溶いた実だくさんの汁物。柔らかく、湿りけの多い酒粕を用いる。塩ざけ、塩ぶり、塩にしんなどの頭、尾、あらなど廃物に近い材料のほうが、味のいいものができる。塩ざけの頭を2センチメートル角くらいに切り、湯煮して汚れや鱗(うろこ)などを取り除く。深鍋(なべ)に水をいっぱい入れ、塩魚を中火でゆっくり煮込む。しばらくしてダイコンのいちょう切り、ニンジンの輪切り、ちぎったこんにゃく、ゴボウ、サトイモなどを適量加える。野菜類が柔らかくなったら、すり鉢ですった酒粕とネギの短い輪切りを加える。汁2リットルに酒粕300グラムの割合でよい。塩味の不足は、塩またはしょうゆで補う。
兵庫県の郷土料理に粕汁があるが、灘(なだ)という有名な酒造りの場所があるので、豊富に酒粕が使えるために優れた粕汁ができるのである。この地方では、粕汁を先に煮立ててから、下ごしらえしておいた塩魚と野菜類を入れるやり方が一般に行われている。
[多田鉄之助]
日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...
5/20 小学館の図鑑NEO[新版]昆虫を追加
5/14 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新