精選版 日本国語大辞典 「粛軍」の意味・読み・例文・類語
しゅく‐ぐん【粛軍】
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二・二六事件後の陸軍粛正問題。1936年(昭和11)の二・二六事件は宮中や政界、財界に大きな衝撃を与え、国民の間にも反軍的空気が広がった。これに対し寺内寿一(てらうちひさいち)陸相を中心とする陸軍首脳部は再三にわたって粛軍を言明、反乱軍将校の厳罰、真崎甚三郎(まざきじんざぶろう)、荒木貞夫(あらきさだお)、川島義之(かわしまよしゆき)ら7大将の予備役編入、大規模な人事異動などの措置をとり、その鎮静化に努めた。しかし、その実際に意味するところは、皇道派の一掃と直接行動の禁圧とによる新首脳部の統制強化、人事構成の若返りにほかならず、むしろ陸軍は粛軍と政治の改革とは不可分の関係にあるとしたうえで、政治への介入を一段と強化してゆくこととなった。
[吉田 裕]
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1936年(昭和11)3月から翌年9月にかけて,陸軍によってなされた2・26事件後の処置。陸軍は青年将校や事件当時の陸軍上層部を処罰し,隊付将校や在郷軍人会への統制を強化する法の整備,人事権を大臣に集中するための法改正も行った。しかしこれが統制派による皇道派一掃の色合いを帯びてくると,近衛首相はこれを警戒し,反乱幇助(ほうじょ)の罪で起訴されていた真崎甚三郎を無罪にすることでバランスをとろうとした。
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