精げる(読み)シラゲル

デジタル大辞泉 「精げる」の意味・読み・例文・類語

しら・げる【精げる/白げる】

[動ガ下一][文]しら・ぐ[ガ下二]
玄米をついて白くする。精白する。「玄米を―・げる」
細工物などを磨いて仕上げをする。
「婆あさんが倅の長次郎に―・げさせて持って来た、小さい木札に」〈鴎外青年
[類語]精米精白精麦半搗き七分搗き

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「精げる」の意味・読み・例文・類語

しら・げる【精】

  1. 〘 他動詞 ガ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]しら・ぐ 〘 他動詞 ガ下二段活用 〙
  2. 玄米をつき、糠(ぬか)を除いて白くする。精米する。また、植物のあくなどを抜いて白くする。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
    1. [初出の実例]「臼一つに、女ども八人立てり。米しらけたり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)吹上上)
    2. 「神まつる卯月にさける卯花はしろくもきねがしらけたる哉〈凡河内躬恒〉」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)夏・九一)
  3. 磨きをかけて仕上げる。きたえていっそうよくする。精製する。
    1. [初出の実例]「公主の高祖の子秦王にもしらげた兵一万人をあたえて」(出典:玉塵抄(1563)二八)
    2. 「霜柱しらげ立るやかんな月〈夕翁〉」(出典:俳諧・毛吹草追加(1647)中)

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