精選版 日本国語大辞典 「糞」の意味・読み・例文・類語
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動物の摂取した食物が消化管内で酵素によって分解、吸収されたのちの残滓(ざんし)や、消化管上皮の剥離(はくり)した細胞、腸内バクテリア、分泌された粘液や色素などの混合したものをいう。ヒトの場合は糞便または大便ともよぶ。腸管外に排出されたものだけでなく、腸内停留の消化残滓も糞という。糞の成分は摂取した食物の組成や動物の食性によって変動する。哺乳(ほにゅう)類の糞形成は次のように行われる。まず食物を口中でそしゃくし唾液(だえき)酵素と混ぜて胃に送り込み、塩酸と消化酵素を加えて十二指腸に送られ、そこで胆汁酸や黄色の胆汁色素(ビリルビン)が加わり、消化物は腸上皮から吸収されるが、残滓の一部は腸内バクテリアで分解されてインドール、スカトール、硫化水素などのガスが添加される。これは流動糞であるが、しだいに水分が吸収されて固形糞になる。糞中の胆汁色素の一部はバクテリアで還元されてウロビリノゲンになる。その後、糞は主として結腸下行部に集まって凝縮し、直腸、肛門(こうもん)の筋肉の収縮で排出される。排出された糞が黄色から急速に黒褐色になるのは、ウロビリノゲンが空気中で酸化されてウロビリンになるからである。鳥類の糞と尿は共通の総排出腔(こう)から排出されるため、糞に尿酸やリン酸塩が混入する。ミミズは多量の土壌を取り込んで土中の有機物を消化してから排出するので、糞は土壌と少量の粘液からなる多量の団塊状土粒となり、土壌の通気や水分の貯留に役だつ。また土壌菌を拡散させて微生物の働きを助ける効果もある。
[高杉 暹]
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