紀行(読み)キコウ

デジタル大辞泉 「紀行」の意味・読み・例文・類語

き‐こう〔‐カウ〕【紀行】

旅行中の体験見聞感想などを書きつづった文章紀行文。「東関紀行
[類語]ドキュメントドキュメンタリールポルタージュノンフィクション旅行記・探訪記・紀行文旅日記

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精選版 日本国語大辞典 「紀行」の意味・読み・例文・類語

き‐こう‥カウ【紀行・記行】

  1. 〘 名詞 〙 旅行中の体験、見聞、印象などを書きつづったもの。日本では、「万葉集」にその萌芽が見られるが、独立した作品としては紀貫之の「土左日記」が最初のもの。以後、多くの作品が書かれ、文学の一領域をなしている。紀行文。道中記。旅行記。
    1. [初出の実例]「此一巻は必記行の式にもあらず」(出典:俳諧・濁子清書画巻本野ざらし紀行‐跋(1687頃))
    2. 「何(いづ)れ其時の紀行は何文学雑誌に載せて」(出典社会百面相(1902)〈内田魯庵天下太平なる哉)
    3. [その他の文献]〔蘇軾‐書王太尉送行詩後〕

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普及版 字通 「紀行」の読み・字形・画数・意味

【紀行】きこう(かう)

旅行の行程をしるす。宋・軾〔王太尉送行詩後に書す〕慶號して多士す。故に~王、冠を掛けて江陵に歸るや、詩を作り行を紀す一時多し。

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