紋章学(読み)モンショウガク(英語表記)heraldry

翻訳|heraldry

デジタル大辞泉 「紋章学」の意味・読み・例文・類語

もんしょう‐がく〔モンシヤウ‐〕【紋章学】

紋章意義意匠由来などを研究して、系図祖先などを明らかにする学問

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精選版 日本国語大辞典 「紋章学」の意味・読み・例文・類語

もんしょう‐がくモンシャウ‥【紋章学】

  1. 〘 名詞 〙 紋章の意義・意匠・沿革などを研究して、系図・祖先・親戚関係などを明らかにする学問。
    1. [初出の実例]「彼女は、珍しい紋章学の話を、〈略〉ミセス・チャアチルから聞いた」(出典:伸子(1924‐26)〈宮本百合子〉二)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「紋章学」の意味・わかりやすい解説

紋章学
もんしょうがく
heraldry

紋章の起源,構成,図柄色彩などを研究し,中世社会文化史を解明する学問。中世の騎士社会においては王侯騎士が用いる紋章を弁別し,文書伝達や儀式先導をつとめるヘラルド (紋章官) が紋章に関する専門知識をもっていた。 14世紀以後法律家や聖職者によって紋章の学問的研究が始められ,ドイツ,フランスで盛んになった。 17世紀の神学者 P.シュペーナーは紋章の歴史的考察と分類によって近代紋章学の基礎を確立,18世紀初頭にベルリン貴族学校,次いでライプチヒ大学に紋章講座が設けられた。日本では沼田頼輔の『日本紋章学』が有名。

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百科事典マイペディア 「紋章学」の意味・わかりやすい解説

紋章学【もんしょうがく】

紋章の起源,図様の意義,伝来系譜などを研究する学問。日本では家紋の研究が主。歴史学の重要な補助部分とされる。

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