純然(読み)ジュンゼン

デジタル大辞泉 「純然」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐ぜん【純然】

[ト・タル][文][形動タリ]
まじりけのないさま。「純然たる在来種
まさしくそれに相違ないさま。「純然たる違法行為
[類語]純粋純正純一純良至純単一純化プレーンじゅん無垢むく無雑むざつ真正っ粋生一本生え抜きちゃきちゃき単純シンプル質素簡素つましい地味つづまやかつつましいつつましやか質実清貧素朴純朴朴訥ぼくとつ質朴真率清楚実直実体じってい朴直篤実まじめ生まじめ大まじめ真摯愚直連体修飾語として)醇乎じゅんこたる

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精選版 日本国語大辞典 「純然」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐ぜん【純然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 物にまじりけのないさま。純乎(じゅんこ)
    1. [初出の実例]「純然たる金銀貨幣なるが如し」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉五)
  3. 他の要素がなく、まったくそれに違いないさま。
    1. [初出の実例]「純然ヌウパア〔銭なし〕ちふ有様だから」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一七)
    2. 「純然(ジュンゼン)たる片田舎で」(出典日の出(1903)〈国木田独歩〉)

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普及版 字通 「純然」の読み・字形・画数・意味

【純然】じゆんぜん

純乎。

字通「純」の項目を見る

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