改訂新版 世界大百科事典 「素焼き」の意味・わかりやすい解説
素焼き (すやき)
biscuit
biscuit fire
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…しょうゆのほかに,みりんや砂糖も出回るようになって,いまのような〈たれ〉をつけて焼く蒲焼の手法が完成し,斎藤彦麿(1768‐1854)が《傍廂(かたびさし)》でいうように〈無双の美味〉となったのである。 今の蒲焼は,関東では背開き,関西では腹開きにし,竹串を打って素焼き(しらやき)(白焼き)にする。何回も裏返して素焼きにしたあと,関西ではたれをかけながら付け焼きにし,関東では蒸器に入れて蒸してから付け焼きにする。…
…洋菓子の一種。小麦粉を主材料とし,種々の副材料を加えて生地を作り,薄く小型に成形して焼き上げたもの。水分が少ないので保存性がある。副材料としては,砂糖,はちみつなどの糖類,バター,ショートニングなどの油脂,卵,乳製品,食塩,膨張剤(おもにベーキングパウダー),香料などのほか,チョコレート,ココア,乾燥果物,ナッツ類,ジャムなどを使うこともある。イギリスでビスケットと呼ばれるものの大部分が,アメリカではクッキーcookie,フランスではサブレsabléと呼ばれる。…
…可塑性に富んだ粘土を用いて所定の形に成形し,高熱で焼き締めた要用の器物で,土器clayware,陶器pottery,炻器(せつき)stoneware,磁器porcelainの総称。一般に〈やきもの〉とも呼ばれる。人類が日常の容器として土器を用いるようになったのは,いまから1万年以上も前の,新石器時代のことである。土器の出現の契機は,煮沸容器としての機能の獲得にあったと考えられる。やがて古代文明の成立と相前後して,原始時代以来の長い伝統をもった酸化炎焼成による赤い素焼の土器のほかに,還元炎焼成による灰色の硬陶が生まれ,次いで灰釉を施した高火度焼成の施釉陶器が出現したことが知られている。…
※「素焼き」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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