素量(読み)ソリョウ

デジタル大辞泉 「素量」の意味・読み・例文・類語

そ‐りょう〔‐リヤウ〕【素量】

具体的なある種類の量で存在しうる最小単位。「電気素量

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精選版 日本国語大辞典 「素量」の意味・読み・例文・類語

そ‐りょう‥リャウ【素量】

  1. 〘 名詞 〙 ある物理量において存在し得る最小量をいう。
    1. [初出の実例]「原子内部に関する研究に〈略〉大胆な素量説の提出を促した」(出典:物理学と感覚(1917)〈寺田寅彦〉)

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世界大百科事典(旧版)内の素量の言及

【神経伝達物質】より

… 神経伝達物質は通常,神経前膜付近にある400~500Åのシナプス顆粒(かりゆう)synaptic vesicle中に高濃度に蓄積されている。神経からの電気的刺激が神経繊維を通って神経終末部に達すると,シナプス顆粒のあるものはその内容物を素量quantumとしてシナプス間隙(かんげき)に放出する(神経伝達物質は一つ一つの分子としてではなく,一定数の分子がひとまとまりとなって放出されるが,このまとまりを素量という)。これらの過程には,伝達物質の素材およびエネルギーを摂取する過程,伝達物質を合成し,濃縮し分泌顆粒を作る過程,刺激によって放出される過程など広義の分泌secretionの複雑な過程が含まれている。…

※「素量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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