紫煙(読み)シエン

デジタル大辞泉 「紫煙」の意味・読み・例文・類語

し‐えん【紫煙/紫×烟】

紫色の煙。紫色のもや。また、特に、タバコの煙。「―をくゆらす」
[類語]黒煙白煙けむりけぶり火煙炊煙朝煙夕煙香煙硝煙砲煙煙幕噴煙排煙油煙煤煙狼煙のろしすすくゆらす煙い煙たいむせっぽい

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精選版 日本国語大辞典 「紫煙」の意味・読み・例文・類語

し‐えん【紫煙・紫烟】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 紫色の煙。紫色のもや。
    1. [初出の実例]「昨日看朱紱、今宵変紫烟」(出典田氏家集(892頃)上・傷高大夫)
    2. [その他の文献]〔梁書‐高祖丁貴嬪伝〕
  3. タバコの煙。
    1. [初出の実例]「吸殻から、紫煙が静かにゆらめいてゐた」(出典:生活の探求(1937‐38)〈島木健作〉一)

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普及版 字通 「紫煙」の読み・字形・画数・意味

【紫煙】しえん

紫色のもや。唐・盧照鄰〔長安古意〕詩 借問(しやもん)す、簫(せう)を吹いて紫に向ふを 曾經(かつ)てを學んで、年を度(わた)りき

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