静岡県西部、引佐郡(いなさぐん)南部にあった旧町名(細江町(ちょう))。現在は浜松市の中南部を占め、北区南部を形成する地域。浜名湖の北東、引佐細江に注ぐ都田川(みやこだがわ)河口部に位置する。旧細江町は1955年(昭和30)気賀(きが)町と中川村が合併して細江町と改称。2005年(平成17)周辺10市町村とともに浜松市と合併。地域は北から西へ引佐山地、南は三方原(みかたはら)に続く丘陵地、中央部は都田川と井伊谷川流域の沖積低地からなる。天竜浜名湖鉄道、国道257号、362号が通じる。中心地区気賀は古代から水陸交通の要地。江戸時代には東海道脇往還(わきおうかん)の本坂通(姫街道)の関所が置かれ、宿場町でもあった。水稲とミカンをおもにつくり、花木栽培が盛ん。江戸時代に琉球藺(りゅうきゅういぐさ)の栽培がなされ、これを原料に畳表が織られ遠州表として近代まで続いた。1984年浜松地域テクノポリスに指定される。さらに工業団地細江テクノランドも造成されている。初山宝林寺の仏殿と方丈は国指定重要文化財。4月上旬、都田川の桜堤を行く姫様道中の祭りは観光客でにぎわう。
[川崎文昭]
『『細江町史』全13巻(1980~2000・細江町)』
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