綴合(読み)つづりあわせる

精選版 日本国語大辞典 「綴合」の意味・読み・例文・類語

つづり‐あわ・せる ‥あはせる【綴合】

〘他サ下一〙 つづりあは・す 〘他サ下二〙
① 布・紙などに、まとめて紐・糸などを通して一つにする。とじ合わせる。
洒落本・風俗八色談(1756)叙「大鋸屑も結ば結れるとかや羽二重の裁(きれ)木綿ぼろを綴り合わせたれば」
② 種々の物事をつなぎ合わせて一つにまとめる。また、前に書いてあるものに、さらに書いたものを添えて一つにする。それぞれ書いたものを合わせてまとめる。
滑稽本・古朽木(1780)一「俳諧連歌と雖も、長い句ばかりを先並べたて、短句をあとから綴り合せることなれば」

とじ‐あわ・す とぢあはす【綴合】

[1] 〘他サ下二〙 ⇒とじあわせる(綴合)
[2] 〘他サ五(四)〙 =とじあわせる(綴合)
※爛(1913)〈徳田秋声五四「皸(ひび)の入ったお今の心が、それなりに綺麗に縫合(トヂアハ)されたり」

とじ‐あわ・せる とぢあはせる【綴合】

〘他サ下一〙 とぢあは・す 〘他サ下二〙 一つにとじつける。合わせ綴じる。
満佐須計装束抄(1184)一「つぎ目ごとにいとにてとぢあはせたるなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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