精選版 日本国語大辞典 「緑礬」の意味・読み・例文・類語
ろう‐は【緑礬】
ろく‐ばん【緑礬】
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もっとも普通にみられる含水硫酸鉄鉱物の一つ。「ろうは」ともいう。おもに黄鉄鉱の酸化分解によって生じ、水に可溶。溶解しない限り酸化されにくい。多くは粒状あるいは粉末状。おもに硫化鉄鉱物からなる鉱石や、これを含む堆積(たいせき)岩などが空気に触れると発生し始める。そのなかには、原鉱物の結晶あるいはその集合内に含まれていた硫酸第一鉄の溶液から生成されるものもある。量は多くないが日本各地に産地がある。水溶液はタンニンで黒化するが、英名もギリシア語で金属を原料とした黒色の染料を意味する語に由来する。
[加藤 昭]
…無水和物および1,4,5,7水和物が得られている。7水和物は鉄(II)塩中最も重要な化合物で,緑礬(りよくばん∥ろうは)と呼ばれ,すでに13世紀にマグヌスA.Magnusによって記載されている。無水和物は水和物を水素気流中で300℃に加熱すると得られる。…
…無水和物および1,4,5,7水和物が得られている。7水和物は鉄(II)塩中最も重要な化合物で,緑礬(りよくばん∥ろうは)と呼ばれ,すでに13世紀にマグヌスA.Magnusによって記載されている。無水和物は水和物を水素気流中で300℃に加熱すると得られる。…
※「緑礬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
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