緒に就く(読み)ショニツク

デジタル大辞泉 「緒に就く」の意味・読み・例文・類語

しょ・く

物事に着手する。着手した物事の見通しがついて軌道に乗りだす。ちょに就く。「事業はまだ―・いたばかりだ」
[補説]「おにつく」と読むのは誤り。
[類語]始まる開始する幕開き開幕始めるしだすやりだす掛かる取り掛かるしかかるしかける着手する踏み出すスタート出出し立ち上がり手始め皮切り口切り封切り起動始動発動幕がふたく・蓋を開ける端を発する口火を切る火蓋を切る幕を切って落とす狼煙のろしを上げる手を付ける御輿みこしを上げる

ちょ・く

物事に着手する。物事が始まって軌道にのり、見通しがつく。しょにつく。「問題解決の―・く」
[補説]「おにつく」と読むのは誤り。

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精選版 日本国語大辞典 「緒に就く」の意味・読み・例文・類語

しょ【緒】 に 就(つ)

  1. 物事がある目的計画に沿って進んで行くいとぐちができる。見通しがついてうまく進み始める。
    1. [初出の実例]「此事必ず州府の容認扶持を被り、始めて能く緒に就くことを得」(出典:日本教育策(1874‐75頃)〈森有礼編〉合衆国教育概略)
    2. [その他の文献]〔詩経‐大雅・常武〕

ちょ【緒】 に 就(つ)

  1. 見通しがつく。いとぐちが開ける。しょにつく。
    1. [初出の実例]「勿論今日は万事緒(チョ)に就いて昔日のやうな乱暴はしないが」(出典社会百面相(1902)〈内田魯庵〉台湾土産)

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