精選版 日本国語大辞典 「練習」の意味・読み・例文・類語
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心理学的には、精神的または身体的作業の望ましい方向への変容(作業時間の短縮、質の向上など)を目的として、その作業を反復することと説明される。したがって練習には、作業を反復して行う側面と、その結果として作業が望ましい方向へ変容していく側面とがある。前者を「練習活動」、後者を「練習効果」という。また、練習者がその目的を意識して作業を反復練習する場合(たとえば、計算練習、野球の守備練習など)を「有意識練習」、目的を意識しない場合(たとえば毎日無意識に行う着替え、掃除など)を「無意識練習」という。
[中原忠男]
練習による作業の進歩、向上の過程は、横軸に練習期間、縦軸に練習効果をとった練習曲線で表される。
練習曲線は、練習の内容や方法によって、また練習効果として何をとるか(一定時間内の作業量、一定作業に要する時間、正答率など)で、いろいろな形のグラフとなる。(1)初発努力――練習の初期は先行学習の転移、興味、特別な動機づけなどで強い努力が示され、効果があがる。(2)プラトー――飽き、疲労などのために進歩、上達が一時停滞する現象。(3)終末努力――練習が終わりに近づいたことに気づくと一段の努力がなされ、効果があがる。(4)最終プラトー――練習は最後に、これ以上効果があがらないという極限に達する。しかし、動機づけを高めるとさらに進歩する場合がある。生理学的にこれ以上進歩しないとされる極限を生理的極限という。
練習は、ただ多くの量をこなせば効果があがるというものではない。効果的な練習を行うために、心理学者や教育学者がいろいろな原理や方法を研究している。一般には次のような点を考慮することがたいせつであろう。(1)練習の意義、必要性、練習への興味などを感じさせ、意欲的に取り組ませる。(2)適宜評価をし、欠点に気づかせたり、励ましたり、競争意識をもたせたり、成功感、達成感を体験させたりする。(3)易から難へと進む練習であること。(4)一つの作業をいくつかに分けて練習する(分習法)か、全体を何回も反復する(全習法)かを検討する。(5)休憩をどのように入れるかを検討する。
[中原忠男]
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…一般に,抽象的思弁としての〈理論〉に対して,人間の自然や社会に対する〈働きかけ(活動)〉をいう。西欧語では,practice(英語),Praxis(ドイツ語),pratique(フランス語)など。その場合,自然に対する働きかけを,とくに〈労働〉と呼び,社会に対する働きかけを,倫理的・政治的活動として,とくに〈行為〉(英語conduct,ドイツ語Handlung,フランス語conduite)と呼ぶことがある。…
…また運動の負荷と休息の関係による分類として,運動の負荷と負荷の間に完全な休息をおくレピティション・トレーニング,不完全休息をはさんでのインターバル・トレーニングがあり,特殊な環境下でのトレーニング分類として,高所トレーニング,低圧トレーニング,低酸素トレーニングなどがある。運動体力づくり練習【黒田 善雄】【小山 亜希子】。…
※「練習」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
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