繁多(読み)ハンタ

デジタル大辞泉 「繁多」の意味・読み・例文・類語

はん‐た【繁多】

[名・形動]
物事が非常に多いこと。また、そのさま。
世界土地は広く人間交際は―にして」〈福沢学問のすゝめ
用事が多く忙しいこと。また、そのさま。「御用繁多な(の)みぎり」
[類語]多忙多用多事繁忙繁用忙殺忙しいきりきり舞い東奔西走てんてこ舞いせわしいせわしない気ぜわしいあわただしい目まぐるしい繁劇席の暖まるいとまもない猫の手も借りたいせかせか性急拙速多端多事多端怱忙そうぼう倥偬こうそう怱怱そうそう大忙し取り紛れる手が塞がる目が回る応接にいとまがないあくせくこせこせばたばたせっかちあたふた気早気早い大わらわ貧乏暇無し甲斐甲斐かいがいしいそわそわ右往左往慌てふためく動き回るちょこまかうそうそ倉卒押せ押せてんやわんややいのやいの

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「繁多」の意味・読み・例文・類語

はん‐た【繁多】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 物事のきわめて多いこと。おびただしいこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「其の例、漢家・本朝に磐多なり」(出典:平治物語(1220頃か)上)
    2. [その他の文献]〔淮南子‐原道訓〕
  3. 用事が多くていそがしいこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「歳末之比公事繁多之上、頭中将近日有小穢出仕」(出典明衡往来(11C中か)上末)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「繁多」の読み・字形・画数・意味

【繁多】はんた

多い。

字通「繁」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android