福井県中西部、丹生郡(にゅうぐん)にあった旧町名(織田町(ちょう))。現在は丹生郡越前(えちぜん)町中央部を占める地域。旧織田町は鯖江(さばえ)市の西方にあり、1951年(昭和26)町制施行。2005年(平成17)越前町に合併。国道365号、417号が通じる。丹生山地の中央を占めるが、天王川支流の織田川ほかの谷は河岸段丘が発達して広く、低い段丘には水田が開け、集落もその上に展開する。武生(たけふ)盆地を隔てる東の山地が低いこともあって、山村よりは山間農村の観がある。中心の織田は越前二宮(えちぜんにのみや)の劔神社(つるぎじんじゃ)の門前町として発達、もとは漁網、縄、畳縁を産した。そこから西へ進めば山中トンネルを経て越前海岸へ通じ、北の六所(ろくしょ)山付近の町有林は県民いこいの森となる。越前焼の古い窯(かま)跡を残し、平等(たいら)はいまも輪積(わづみ)技法による大甕(がめ)を焼く。式内社劔神社に奈良期の梵鐘(ぼんしょう)(国宝)、八相涅槃(はっそうねはん)図(国指定重要文化財)がある。
[島田正彦]
『『織田町史』(1971・織田町)』▽『『織田町史 史料編』全3巻(1994~2000・織田町)』
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