美里[町]【みさと】
埼玉県北西部,児玉郡の町。南部は秩父山地から続く丘陵,北部は台地・平野と続く。北十条,南十条には条里制の遺構が残され,広木(ひろき)には《万葉集》ゆかりの曝井(さらしい)の遺跡がある。米麦作,養蚕を行うが,近年はキュウリなどのハウス栽培,酪農が増加している。電子・電気などの大型企業も進出している。沼上(ぬまがみ)に水殿瓦窯(すえどのかわらかま)跡(史跡)がある。33.41km2。1万1605人(2010)。
美里[町]【みさと】
宮城県中央部に位置する遠田郡の町。町西部を大崎市と接し,北部に江合川が東流する。2006年1月,遠田郡小牛田町,南郷町が合併し町制。JR東北本線が通じ,小牛田駅から陸羽東線,石巻線が分岐する。国道108号線,346号線が通じる。東日本大震災で,町内において被害が発生。74.95km2。2万5190人(2010)。
美里[町]【みさと】
熊本県中央部に位置する下益城郡の町。2004年11月下益城郡砥用町,中央町が合併し町制。国道218号線,445号線,443号線が通じる。町役場は,旧砥用町役場と旧中央町役場を2年ごとに交代する輪番制を採用した。144.00km2。1万1388人(2010)。
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みさと【美里[町]】
埼玉県北西部,児玉郡の町。1984年町制。人口1万2197(1995)。南部は秩父山地から続く丘陵,北部は台地で盆地状をなし,利根川の支流小山川が流れる。北十条,南十条には条里制の遺構が残され,《万葉集》に詠まれた曝井(さらしい)の遺跡がある。猪俣(いのまた)は武蔵七党の一つ猪俣党の本拠地といわれる。明治以降,県下有数の養蚕地域であったが,現在はわずかになった。畜産や施設園芸も行われている。1970年代半ばまでは人口減少が続いたが,その後本庄市などへの通勤者の増加により増加に転じた。
みさと【美里[町]】
和歌山県北部,海草郡の町。人口4423(1995)。紀ノ川の支流貴志川が中央を西流し,貴志川の支流鞆淵(ともぶち)川が北部を西流する。貴志川の谷筋は野上谷とよばれ,川沿いに高野街道が通り,中心集落の神野市場(こうのいちば)から南に竜神街道が分岐し,有田郡との境をなす長峰山脈を遠井辻(といつじ)峠によって越える。平安末期には高野山領の神野荘,真国荘が設置され,江戸時代も一帯は高野山領であった。河岸平野の神野市場は荘園成立当時から付近の交易の中心地で,近世にも市が開かれた。
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