義人(読み)ギジン

デジタル大辞泉 「義人」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐じん【義人】

利害を顧みず、正義を重んじる人。
[類語]義士義民志士

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精選版 日本国語大辞典 「義人」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐じん【義人】

  1. 〘 名詞 〙 義を固く守る人。正義の心の強い人。正義の士。義士。ぎにん。
    1. [初出の実例]「道理を云たほどに義人なり」(出典:史記抄(1477)一一)
    2. 「これに遵(したがふ)ものは即ち智者なり、また義人なり」(出典西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一〇)
    3. [その他の文献]〔史記‐伯夷〕

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普及版 字通 「義人」の読み・字形・画数・意味

【義人】ぎじん

正義の人。〔史記伯夷伝〕武王~東のかた紂を伐たんとす。伯夷・叔齊、馬を叩(ひか)へて諫む。~左右之れを兵(ころ)さんと欲す。太曰く、此れ義人なりと。扶(たす)けて之れを去らしむ。

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世界大百科事典(旧版)内の義人の言及

【義民】より

百姓一揆の指導者として,多数の農民のために一身をささげた者をいう。江戸時代にはこの用語はなく,明治維新後まず義人の呼称が使われたが,大正期ごろから義民の呼名が一般化した。全国的に有名な義民としては,承応年間の下総国佐倉藩の佐倉惣五郎,天和年間の上野国沼田藩の杉木茂左衛門(磔(はりつけ)茂左衛門ともいう),承応年間若狭国小浜藩の松木荘左衛門(長操),貞享年間信濃国松本藩の多田加助(加助騒動),寛政年間伊予国吉田藩の武左衛門(武左衛門一揆)などがある。…

※「義人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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