羽音(読み)ハネオト

デジタル大辞泉 「羽音」の意味・読み・例文・類語

はね‐おと【羽音】

はおと」に同じ。「鶏の羽音

は‐おと【羽音】

鳥がはばたく音。また、虫の飛ぶ音。はねおと
風を切って飛ぶ矢羽の音。

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精選版 日本国語大辞典 「羽音」の意味・読み・例文・類語

は‐おと【羽音】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鳥などが、両方の翼を動かす時におこる音。また、昆虫が羽を動かす時の音。
    1. [初出の実例]「葦辺ゆく鴨の羽音の声(おと)のみに聞きつつもとな恋ひ渡るかも」(出典万葉集(8C後)一二・三〇九〇)
  3. 矢羽が、風を切って飛ぶ音。
  4. 取引所で、評判のこと。
    1. [初出の実例]「新古乗替口売買何さま強弱輸出口の羽音と世上諸品不捌」(出典:朝野新聞‐明治一七年(1884)一月一二日)

はね‐おと【羽音】

  1. 〘 名詞 〙はおと(羽音)新撰字鏡(898‐901頃)〕
    1. [初出の実例]「しなが鳥ゐなのふし原とびわたる鴫のはねをとおもしろきかな〈よみ人しらず〉」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)神楽歌・五八六)

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