聖バーフ大聖堂(読み)セイバーフダイセイドウ

デジタル大辞泉 「聖バーフ大聖堂」の意味・読み・例文・類語

せいバーフ‐だいせいどう〔‐ダイセイダウ〕【聖バーフ大聖堂】

Sint Baafskathedraal》ベルギー北西部の都市ヘントにある聖堂。12世紀に建造がはじまり、16世紀に完成ロマネスク様式とゴシック様式の特徴をもつ。ファン=アイク祭壇画神秘の小羊」やルーベンス絵画があることで有名。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 小羊

世界の観光地名がわかる事典 「聖バーフ大聖堂」の解説

せいバーフだいせいどう【聖バーフ大聖堂】

ベルギー北西部、首都ブリュッセルの西約50kmの東フランドル地方の古都ゲント(ヘント、〈蘭〉Gent、〈仏〉Gand、〈英〉Ghent)の旧市街の中心部のコーレンマルクト広場(Korenmarkt)近くにある大聖堂。ロマネスク様式ゴシック様式が混在した聖堂で、12世紀に建造が開始され16世紀に完成した。「ベルギーの七大秘宝」の一つといわれているファンアイク(Van Eyck)兄弟の祭壇画「神秘の仔羊」(De Aanbidding Van Het Lam Gods)やルーベンスの(Pieter Paul Rubens、1577~1640年)の絵画があることで知られる。「神秘の仔羊」は、「ゲントの祭壇画」(Ghent Altarpiece)とも呼ばれているもので、24に分けられた場面から構成されている。ファン・アイク兄弟の兄のヒューベルトがこの聖バーフ大聖堂の三連祭壇画を手がけたが、制作途中の1426年に死去した。これを兄の弟子でもあった弟のヤン(Jan Van Eyck、1387~1441年)が完成させた。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android