聚楽土(読み)ジュラクツチ

デジタル大辞泉 「聚楽土」の意味・読み・例文・類語

じゅらく‐つち【×聚楽土】

黄褐色の上塗り用壁土。数寄屋すきや建築に好んで用いられる。聚楽第跡付近からとれたのでこの名がある。

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精選版 日本国語大辞典 「聚楽土」の意味・読み・例文・類語

じゅらく‐つち【聚楽土】

  1. 〘 名詞 〙 砂壁土の一種。主に京都地方で産出し、色は茶褐色。昔は中塗にも用いたが、現在は茶室、和風住宅の上質の上塗土として使用
    1. [初出の実例]「聚楽土 京師良賤屋壁悉採用之」(出典雍州府志(1684)六)

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家とインテリアの用語がわかる辞典 「聚楽土」の解説

じゅらくつち【聚楽土】

土壁材料に用いる、京都の聚楽第(じゅらくだい)跡付近で産出された黄褐色の色土。これを用いた京壁聚楽壁という。◇「聚楽」と略す。

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