肉感(読み)にっかん

精選版 日本国語大辞典 「肉感」の意味・読み・例文・類語

にっ‐かん ニク‥【肉感】

〘名〙
肉体におこる感覚
物理学と感覚(1917)〈寺田寅彦〉「自分の触覚と肉感があらゆる実在で」
② 直接肉体を刺激するような生々しい感覚。
※東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉附録「幕の後でも本物ヴァイオリンを奏する。肉感(ニクカン)を愛する感傷的な看客は此光景に対してヤンヤと喝采する」
性欲をそそる感じ
※或る女(1919)〈有島武郎〉後「女の肉感をそそり立てるやうな匂を部屋中に撒き散らす葉巻をふかしながら」

にく‐かん【肉感】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「肉感」の意味・読み・例文・類語

にっ‐かん〔ニク‐〕【肉感】

肉体に起こる感覚。
性欲をそそる感じ。「肉感を刺激する」
[類語]感覚知覚官能五感体感感触感じセンス錯覚幻覚

にく‐かん【肉感】

にっかん(肉感)

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