デジタル大辞泉 「肌」の意味・読み・例文・類語 はだ【肌/▽膚】 1 人のからだを覆う表皮。皮膚。はだえ。「肌を刺す寒気」2 物の表皮。「木の肌」「山肌」3 気質。気性。「研究者肌」「肌が合わない友達」[下接語]青肌・赤肌・荒れ肌・勇み肌・岩肌・絵肌・鏡肌・片肌・競きおい肌・木肌・黄き肌・鮫さめ肌・地肌・白しら肌・素肌・玉の肌・鉄火肌・伝法肌・鳥肌・新にい肌・如来にょらい肌・羽二重肌・一ひと肌・人肌・美び肌・槙まい肌・饅頭まんじゅう肌・餅もち肌・諸もろ肌・山肌・柔やわ肌・雪肌[類語](1)皮膚・皮・はだえ・肌膚きふ・地肌じはだ・上皮うわかわ・外皮がいひ・表皮ひょうひ・スキン/(3)性さが・気性・気質・性向・性情・気・性格・気象・気立て・気前・心ばえ・心根・心柄・情じょう・質たち・性分・性質・本性・本能・天性・気心・気風・人となり・人間性・キャラクター・気質かたぎ・肌合い・家風・精神 き【肌】[漢字項目] [常用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]はだ〈キ〉はだ。はだえ。「肌膚・肌理きり/玉肌・雪肌」〈はだ〉「肌着・肌身/赤肌・片肌・木肌・鮫肌さめはだ・地肌・素肌・鳥肌・人肌・諸肌もろはだ・山肌・柔肌やわはだ」[難読]肌理きめ・黄肌きわだ・肌衣はだぎ はだ‐え〔‐へ〕【▽肌/▽膚】 皮膚。はだ。「肉ししつきの豊な、ふっくりとした―」〈鏡花・高野聖〉[類語]皮膚・皮・肌・肌膚きふ・地肌じはだ・上皮うわかわ・外皮がいひ・表皮ひょうひ・スキン 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「肌」の意味・読み・例文・類語 はだ【肌・膚】 〘 名詞 〙① 人などの皮膚。はだえ。また、からだ。[初出の実例]「赤らひく秦(はだ)も触れずて寝たれども心を異には我が思はなくに」(出典:万葉集(8C後)一一・二三九九)② 物を覆い包んでいる、外側の皮。うわかわ。表皮。また、物の表面。〔十巻本和名抄(934頃)〕[初出の実例]「赤土の肌(ハダ)を生々しく露出した様子に」(出典:門(1910)〈夏目漱石〉七)③ 木材などの表面に見られるきめ。[初出の実例]「こまの紙の、はだこまかに、なごうなつかしきが」(出典:源氏物語(1001‐14頃)梅枝)④ 「はだこそで(肌小袖)」「はだぎぬ(肌衣)」の略。[初出の実例]「具足はだより、綿の目を虱とや云ふとて出しければ」(出典:仮名草子・仁勢物語(1639‐40頃)下)⑤ その人がもっている気質や気性。[初出の実例]「こふ云はだの客は、女郎をひいてあそぶをのみ色男とさだめ」(出典:洒落本・傾城買四十八手(1790)やすひ手) はだ‐え‥へ【肌・膚】 〘 名詞 〙① 人や獣類のからだの表面をおおう皮。はだ。〔新訳華厳経音義私記(794)〕[初出の実例]「身きよくしてはたえうるはしきは」(出典:観智院本三宝絵(984)下)② 刀剣の身の表面。[初出の実例]「はだゑはいかやうにあるぞ」(出典:狂言記・長光(1660)) しし‐え‥へ【肌】 〘 名詞 〙 皮膚。はだえ。[初出の実例]「肌 ハダヘ カハヘ シシヘ モモ」(出典:観智院本名義抄(1241)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例