肝胆(読み)カンタン

デジタル大辞泉 「肝胆」の意味・読み・例文・類語

かん‐たん【肝胆】

きも肝臓胆嚢たんのう
心の奥底。真実の心。

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精選版 日本国語大辞典 「肝胆」の意味・読み・例文・類語

かん‐たん【肝胆】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 肝と胆。肝臓と胆嚢(たんのう)。〔日葡辞書(1603‐04)〕〔列子‐湯問〕
  3. ( 転じて ) 心の中。心の底。また、誠の心。
    1. [初出の実例]「惟公朝之宿歯。瀝肝胆而年深。国之英髦。経喉舌而日久」(出典本朝文粋(1060頃)二・答六条右大臣辞職表勅〈巨勢為時〉)
    2. [その他の文献]〔史記‐淮陰侯伝〕
  4. ( ━する ) 懸命になって物事をすること。
    1. [初出の実例]「子を恨み、身を託(かこ)ち、肝胆してぞ祈りける」(出典:謡曲百万(1423頃))

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普及版 字通 「肝胆」の読み・字形・画数・意味

【肝胆】かんたん

肝臓と胆。心のある所とされた。〔荘子達生〕其の肝膽をれ、其の耳目(わす)れ、然として塵垢の外に彷徨し、無事の業に逍遙す。

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