精選版 日本国語大辞典 「胆汁色素」の意味・読み・例文・類語
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
胆汁中に含まれる色素で,赤黄色のビリルビンおよび緑色のビリベルジンを主成分とする.両者の量比および濃度によって,胆汁にさまざまな色を与える.肉食動物には前者が,草食動物には後者が多い.ヘモグロビンの分解産物で,図に示すような代謝経路を経る.網状内皮細胞中でヘモグロビンが分解されて鉄およびグロビンが離脱したのち,まずビリベルジンが生じ,ついでビリルビンに還元される.これが血液中のタンパク質と複合体をつくって肝臓に運ばれ,グルクロン酸と結合して胆汁中に排出される.ついで腸内に送られ,大腸で微生物による還元を受けてウロビリノーゲンになる.これは無色であるが,空気酸化を受けると赤褐色のウロビリンになる.胆汁色素の検出には次のような試薬または反応が用いられる.
(1)エールリヒのアルデヒド試薬(エールリヒ反応),
(2)エールリヒのジアゾ試薬(van den Bergh反応),
(3)グメリン試薬(発煙硝酸1:希硝酸6)に試料を重層すると,酸化作用により境界面に下から順に,黄,赤,紫,青,緑色を呈する.ビリベルジンにもとづく最上層の緑色をもって陽性と判定する(グメリン法),
(4)酢酸亜鉛のアルコール液,ウロビリンが存在すると緑色の蛍光を発する(Schlesinger法).
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…胆汁色素(ビリルビン)が血液および組織中に増加した状態を意味し,臨床的には血清,皮膚,粘膜が黄色に染まる状態をいう。jaundice,icterus(ラテン語由来)はもともと黄色を意味する言葉であったが,現在は黄疸を指す言葉として用いられている。…
…
[成分]
胆汁中には有機,無機の物質が含まれているが,肝胆汁の95%以上は水分である。有機物が多く,そのおもなものは胆汁酸,リン脂質(レシチンが大部分),コレステロール,胆汁色素(大部分がビリルビン)などである。胆汁の褐色調は胆汁色素による。…
…胆汁色素の主成分で,赤褐色を呈するので,胆赤素とも呼ばれ,生体中ではビリベルジンの還元によって生成される。血清の淡黄色は主としてこの物質の存在による。…
※「胆汁色素」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
少子化とは、出生率の低下に伴って、将来の人口が長期的に減少する現象をさす。日本の出生率は、第二次世界大戦後、継続的に低下し、すでに先進国のうちでも低い水準となっている。出生率の低下は、直接には人々の意...
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/26 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典を更新
10/19 デジタル大辞泉プラスを更新
10/19 デジタル大辞泉を更新
10/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新