背戸(読み)セド

デジタル大辞泉 「背戸」の意味・読み・例文・類語

せ‐ど【背戸】

《「せと」とも》
家の裏口。また、裏門背戸口せどぐち
家の後ろの方。裏手。「背戸の畑」
[類語]かどゲート正門表門裏門アーチ通用門楼門城門山門大手門から冠木かぶき上げ土門凱旋門鳥居

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「背戸」の意味・読み・例文・類語

せ‐ど【背戸】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「せと」とも )
  2. 裏門。裏口。勝手口。せどぐち。
    1. [初出の実例]「せどのかたに、米の散りたるを食ふとて、すずめの躍りありくを」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)三)
    2. 「冬になれはわがやどの、せどのまどにうちむかひて」(出典:虎明本狂言・法師が母(室町末‐近世初))
  3. 家の後方。家の背面。家の後ろにある庭や広場。〔名語記(1275)〕
    1. [初出の実例]「母の云ひつけで僕が背戸の茄子畑に茄子をもいで居ると」(出典:野菊の墓(1906)〈伊藤左千夫〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android