精選版 日本国語大辞典 「胸痛」の意味・読み・例文・類語
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胸部に感ずる痛みは患者の訴える症状のなかで、かなり頻度が高く、たちのよいものや悪いものもある。緊急処置を必要とする胸痛は、心筋梗塞(こうそく)、肺梗塞、緊張性気胸の三つである。
肺には知覚神経がないので、肺だけに限局する病変では痛みをおこさない。肺の病変が胸膜、肋骨(ろっこつ)などの隣接組織に波及すると、胸痛がおこる。肺に起因する胸痛で激痛がおこるのは気管支異物と肺梗塞で、臨床的意義の大きいのは原発性肺癌(がん)である。肺癌が胸膜からさらに胸壁に浸潤して肋間神経に及ぶと痛みは激しくなる。胸膜疾患では胸痛を訴えることが多く、とくに深吸気時に痛みを増す。おもな疾患は胸膜炎と自然気胸である。肺動脈に塞栓がおこると肺塞栓とよばれ、大きな塞栓では胸痛、呼吸困難をおこす。
心臓の異常によっておこる胸痛の代表は、狭心症と心筋梗塞である。心筋梗塞の痛みは絞扼(こうやく)感(締め付けられるような感じ)であるが、解離性大動脈瘤(りゅう)の胸痛は突然おこり、引き裂かれるような激痛である。なお、胸壁におこる胸痛としては、冷膿瘍(のうよう)、帯状疱疹(ほうしん)、肋骨骨折などによるものがある。
[山口智道]
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…これに対し,明らかな肺結核病巣が胸膜に波及して生じた胸膜炎は随伴性胸膜炎とよばれる。
[症状・診断]
胸痛,発熱,呼吸困難がおもな症状である。徐々に発症することが多いが,突然発症することもある。…
…また第21王朝(前1000ころ)のある女性のミイラの古病理学的研究によると冠状動脈硬化の所見が得られた。日本でも《医心方》(10世紀)第6巻には,急激に発症した〈胸痛〉(卒心痛)に対処する方法が書かれている。藤原道長は53歳のとき〈胸病〉を発病し,数十回もの発作におそわれたが,これは心悸亢進,心臓疼痛を伴う心臓神経症と推定される。…
※「胸痛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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