腕木(読み)ウデギ

デジタル大辞泉 「腕木」の意味・読み・例文・類語

うで‐ぎ【腕木】

垂木たるきひさしなどを支えるために、柱またははりなどから横に突き出させた横木
電柱などに電線を支えるために取り付けた横木。うで。

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精選版 日本国語大辞典 「腕木」の意味・読み・例文・類語

うで‐ぎ【腕木】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一端を柱などにつけ、他の一端を横に突き出して、垂木(たるき)、庇(ひさし)などを支える材。肘木(ひじき)
    1. [初出の実例]「腕木ごとに松明をも掛置」(出典:太閤記(1625)一)
  3. 電線を支えるため、電柱の上部に横にとりつけた横木。〔電気訳語集(1893)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「腕木」の意味・わかりやすい解説

腕木
うでぎ
cross-arm

電柱に電線を張るために取付けられる材木。かなりの重さが加わるうえ,風雨にもさらされるので,じょうぶな材が利用され,かつてはケヤキカシ,ナラ,ヒバ,ヒノキなどの木材が用いられたが,コンクリート製の電柱に金属性の腕木の利用が一般的となっている。

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