精選版 日本国語大辞典 「膿瘍」の意味・読み・例文・類語
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炎症の滲出(しんしゅつ)物のなかに白血球の好中球が多量に含まれている場合を化膿(かのう)性炎とよぶが、化膿性炎の病巣が臓器・組織内にびまん性に広がっているものを蜂巣(ほうそう)(蜂窩(ほうか))織炎というのに対して、臓器・組織内に限局しているものを膿瘍と称する。したがって、膿瘍の中心には好中球を含む帯黄灰白色のどろどろした液状滲出物すなわち膿が充満しており、これを取り出せば空洞状の物質欠損となる。また膿瘍周囲の肉芽組織を膿瘍膜とよび、膿瘍の体表面および腔(くう)との連絡路を瘻管(ろうかん)という。さらに膿瘍が悪化すると、血行性に生じた膿血症をおこし、全身に膿瘍の小病巣を多発することになる。なお、冷膿瘍という用語があるが、これは結核病巣の壊死(えし)物質のたまったもののことで、発熱、発赤などの急性炎症症状を欠いているのでこのようによばれている。とくに骨の結核であるカリエスの場合、冷膿瘍が軟部組織の間を下にくだった場所にみられることが多く、流注膿瘍といわれる。
[渡辺 裕]
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…(3)潰瘍ulcer 皮膚の欠損が真皮にまで及ぶもので,治るときには欠損部が肉芽組織により埋められ瘢痕を残す。(4)膿瘍abscess 真皮内あるいは皮下に膿がたまった状態。大型のものは表面から触れると波動を感ずる。…
…(3)潰瘍ulcer 皮膚の欠損が真皮にまで及ぶもので,治るときには欠損部が肉芽組織により埋められ瘢痕を残す。(4)膿瘍abscess 真皮内あるいは皮下に膿がたまった状態。大型のものは表面から触れると波動を感ずる。…
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