精選版 日本国語大辞典 「自己中心性」の意味・読み・例文・類語
じこちゅうしん‐せい【自己中心性】
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事象を客観的に第三者の立場、あるいは複数の視点から分析・認識できず、主観的に、自分の立場、あるいは固定した一つの視点だけから分析・認識する認知・思考の仕方をいう。心理学者のJ・ピアジェは、児童の思考はこのような性格をもつと考え、自己中心的思考と名づけた。さらに、前述のほか、自己の行為や操作についての内省・反省や、相対的関係判断が不可能であること、知覚的に際だった特徴にこだわり総合的判断に欠けること、矛盾意識がないことなどの特徴を指摘した。統合失調症(精神分裂病)、ヒステリーなどの病的状態の際も、このタイプの思考がしばしば生じる。道徳的な意味での利己主義とは異なる。
[天野 清]
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…その場合彼はエゴイズムの語をエゴティズムの意味で用いている。 要するに,自律性と秩序志向の両方をまったく欠いた自己中心性をエゴイズムの極限形態とみなすなら,この両者のうち自律性が増すにつれてエゴイズムはエゴティズムと呼ばれるにふさわしくなり,さらにそのうえに秩序志向が加わってくると個人主義と呼ばれるにふさわしくなる,ということができよう。利他主義【作田 啓一】。…
…子どもがけんかをよくするのは,子どもはそのときその場の自分のものの見方,感じ方,考え方,行動のしかたに強くこだわるからである。この自己中心性のために,子どもはそのとき,その場の自分を強く主張したり,他者や集団を自分本位的に理解して,争いを起こす。しかし,子どもはけんかを通じて他者や集団を知り,自分自身を知るなかで,自他の要求を対等に扱い,それらを正しく関係づけ,集団を自主的に統制することのできる自我をつくり出していく。…
※「自己中心性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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