自己保存権(読み)じこほぞんけん(英語表記)right of self-preservation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「自己保存権」の意味・わかりやすい解説

自己保存権
じこほぞんけん
right of self-preservation

自存権とも呼ばれる。国家自己存在を維持するために必要な措置をとりうる権利権利行使要件は国家存続のための必要性であり,外国の側の不正な侵害行為を必ずしも必要としない。この権利の具体的内容は明確ではなく,今日,実定法上の権利としては認めがたいが,これをより限定した自衛権が実定法上は確立している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android