自滅(読み)ジメツ

デジタル大辞泉 「自滅」の意味・読み・例文・類語

じ‐めつ【自滅】

[名](スル)
自分のしたことが原因となって自分自身に悪い結果をもたらすこと。自分の失敗で敗れること。「エラー自滅する」
自然に滅びること。
「―する人々の有様見よ」〈太平記・七〉
[類語]滅びる滅亡衰亡破滅壊滅全滅衰滅死滅滅ぶ墓穴を掘る

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精選版 日本国語大辞典 「自滅」の意味・読み・例文・類語

じ‐めつ【自滅】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 自然に滅びること。
    1. [初出の実例]「十善の君に敵をなし奉る天罰に依て、自滅(ジメツ)する人々の有様見よ」(出典:太平記(14C後)七)
    2. [その他の文献]〔漢書‐高五王〕
  3. 自分の行動が原因となって、自分が滅びること。自殺すること。また、自分の失策のために敗れること。
    1. [初出の実例]「五月の二十二日にや、高時をはじめとして多く一族みな自滅してければ」(出典:神皇正統記(1339‐43)下)

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普及版 字通 「自滅」の読み・字形・画数・意味

【自滅】じめつ

自ら身を滅ぼす。〔塩鉄論、毀学〕秦・勢を以て自し、鞅・李斯重を以て自滅す。皆祿を貪り榮をひ、以て其の身を沒す。從車百乘も、曾(すなは)ち以て其のひを載するに足らざるなり。

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