精選版 日本国語大辞典 「自然科学」の意味・読み・例文・類語
しぜん‐かがく ‥クヮガク【自然科学】
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生物をも含む物質的自然を対象とする人間の認識活動であり、その成果のまとまりでもある。非常に幅広い対象および多様な手法に応じて、さまざまな分科をもつ。
自然科学は、また非常に複雑な社会的存在でもある。かつてJ・D・バナールは自然科学を次の五つの側面、すなわち、(1)一つの制度(社会的機関)として、(2)方法として、(3)累積的に伝承された知識として、(4)生産の維持と発展の主要な一要因として、(5)宇宙と人間に対する信条と態度を形成させる強力な影響力の一つとして、の総体であると述べた。
もともと生産活動や技術を源泉として人間の自然認識は生まれたが、19世紀以降、生産技術とより密接にかかわることによって自然科学が自立し、重要な社会的制度として成長してきた。すなわち19世紀に、力学や天文学以外の物理学、化学、生物学、地学といった分野が、記述や分類を主目的とした博物学(自然誌)や、自然についての哲学的認識体系を求める自然哲学から独立し、自然科学natural science(英語)、Naturwissenschaft(ドイツ語)としてのまとまりを認められるようになった。
さまざまな意味で自然科学の社会的影響力の大きさが論じられている現在、単なる認識や思想の側面だけではなく、社会的存在として全面的な理解が求められている。なお、「科学」という表現で自然科学を意味することも多いが、人文科学、社会科学、技術科学(農学、工学など)と区別する際に、とくに「自然科学」の表現を用いる。
[髙山 進]
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…一般にこの自然学と宇宙論とが近世以前の自然哲学の形態であった。近世では経験的自然科学が分化し,数学の適用による自然現象の量的・実験的解明により,自然法則の発見されうる諸現象,法則の発見により人間が利用し征服しうる諸対象が自然と解される。自然は主観の対象として,経験科学の領域,方法,目的,関心に応じた諸対象に分節され,これとともに自然的世界の認識は科学の成果として,人間の歴史的世界の内部に編入される。…
※「自然科学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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