自発(読み)ジハツ

デジタル大辞泉 「自発」の意味・読み・例文・類語

じ‐はつ【自発】

外からの働きかけを受けてするのではなく、自然に行われること。また、自分から進んですること。
文法で、動作が他からの作用に関係なく、自然に起こる意を表す言い方。動詞未然形に、文語では「」「らる」(古くは「」「らゆ」)、口語では助動詞れる」「られる」などを付けて言い表す。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「自発」の意味・読み・例文・類語

じ‐はつ【自発】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ほかからの刺激なしに、ひとりでに起こること。〔哲学字彙(1881)〕
  3. 自分から進んですること。
    1. [初出の実例]「次下官〈不笏、雖指、円座依座前、事有煩、仍懐中之体にて置膝下、是非常也、然而懐中者、毎度自発歟〉」(出典玉葉和歌集‐仁安二年(1167)一二月一〇日)
  4. 国語の文法で、自然にまたはひとりでに動作が起こる意を表わすのに用いる表現方法。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「自発」の読み・字形・画数・意味

【自発】じはつ

自らすすんでする。

字通「自」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android