精選版 日本国語大辞典 「臭化カリウム」の意味・読み・例文・類語
しゅうか‐カリウム シウクヮ‥【臭化カリウム】
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カリウムと臭素の化合物。俗にブロムカリというが正しくない。天然の鉱物中にもみいだされるが、工業的には臭素を水酸化カリウム水溶液と反応させて製造する。
3Br2+6KOH
―→5KBr+KBrO3+3H2O
副生する臭素酸カリウムの分離には、冷却して結晶化する方法がとられるが、一部母液に残留するものは、二酸化硫黄(いおう)で還元して臭化カリウムに変えられる。このほか、臭化水素と水酸化カリウムを混合、反応させる方法も用いられる。白色結晶性の固体。水によく溶け、アルコールにも溶ける。単結晶は可視部から波長25マイクロメートルまでの赤外線に対して透明なので、赤外線分光測定用のプリズムや錠剤の媒質として多用される。また、写真用臭化銀の製造原料、現像液、化学用試薬、神経鎮静剤に使用される。
[鳥居泰男]
KBr(119.00).工業的には,水酸化カリウムの温水溶液に臭素を作用させ,蒸発乾固して木炭粉と熱し,生成する臭素酸カリウムを還元してつくる.無色の等軸晶系結晶で岩塩型構造.格子定数a = 0.6586 nm.融点730 ℃,沸点1435 ℃.密度2.75 g cm-3.水に易溶,エタノール,エーテルに難溶.アンモニア水にはKBr・4NH3をつくって溶ける.水溶液は臭素と作用してKBr3,KBr5などの付加物を生じる.写真用臭化銀の製造,化学用試薬,医薬品(鎮静剤),せっけん,赤外線分光器のプリズム(単結晶)および錠剤用媒質などに用いられる.[CAS 7758-02-3]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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