船路(読み)フナジ

デジタル大辞泉 「船路」の意味・読み・例文・類語

ふな‐じ〔‐ぢ〕【船路】

船の航行する道筋航路
船の旅路船旅ふなたび。「船路の安全を祈る」
[類語]航路水路海路かいろ海路うみじ

ふな‐みち【船路/船道】

ふなじ(船路)」に同じ。
「―のしわざとて、少し黒みやつれたる旅姿」〈夕顔

せん‐ろ【船路】

船が通るみち。航路。ふなじ。

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精選版 日本国語大辞典 「船路」の意味・読み・例文・類語

せん‐ろ【船路】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 船舶の通るみち。船舶の航行するみち。航路。ふなみち。ふなじ。
    1. [初出の実例]「故に諸国に於て、船路なき内部に設くる都府も亦多し」(出典:開化評林(1875)〈岡部啓五郎編〉明治六年英国人都鄙繁盛の論)
    2. [その他の文献]〔晉書‐馮跋載記〕
  3. 交通機関として、船を用いること。
    1. [初出の実例]「大阪より船路にて速に四国に至るべきも」(出典:日本読本(1887)〈新保磐次〉)

ふな‐みち【船路】

  1. 〘 名詞 〙ふなじ(船路)
    1. [初出の実例]「ふなみちのしわざとて、少し黒みやつれたる旅姿」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)

ふな‐じ‥ぢ【船路】

  1. 〘 名詞 〙 船舶が通行する路。航路。海路。水路。ふなみち。ふねみち。
    1. [初出の実例]「藤原のときざね、ふなぢなれど、馬のはなむけす」(出典:土左日記(935頃)承平四年一二月二二日)

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普及版 字通 「船路」の読み・字形・画数・意味

【船路】せんろ

航路。

字通「船」の項目を見る

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