船の前端。船首の形状は船の美観に大きく影響する。クリッパー形船首は、もともと優雅な船首像を飾る帆船に用いられた形状であるが、波が打ち込まないなどの凌波(りょうは)性に優れ、外観も美しいので現在でも多くの船で採用されている。凌波性や外観がクリッパー形に準ずる傾斜船首は、工作が容易で、やはり多くの船に用いられている。直立船首は凌波性、外観の点で劣るが、工作がもっとも容易なため、第二次世界大戦前の貨物船によく採用された。しかし、現在の船にはほとんどみられない。球状船首は、船首の水面下の部分を球に似た形に膨らませたもので、造波抵抗を減らすことができる。球状部の形について種々の研究があり、多様な形のものが建造されている。
[森田知治]
日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...
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