苛立たしい(読み)イラダタシイ

デジタル大辞泉 「苛立たしい」の意味・読み・例文・類語

いらだたし・い【苛立たしい】

[形][文]いらだた・し[シク]《動詞「いらだつ」の形容詞化》思いどおりにならなくて、焦るさま。落ち着かないでじりじりするさま。「なかなか許可がおりなくて―・い」
[派生]いらだたしげ[形動]いらだたしさ[名]
[類語]かりかりじりじりやきもきむしゃくしゃむずむずうずうずもどかしいじれったい歯がゆいまだるっこい回りくどい苛立つじれる苛つく業を煮やす痺れを切らす辛気臭いまどろっこい躍起隔靴掻痒いらいら荒れる荒らすすさむすさぶ焦慮苛立ち焦燥焦るせく急き込む気が急く逸るテンパる焦心尖るまがまがしいいまわしいいとわしいおぞましいうとましい忌む嫌い毛嫌い大嫌い食わず嫌いいけ好かない虫が好かないいや気に食わない犬も食わぬ憎い憎らしい憎たらしい憎憎しい苦苦しい腹立たしいいまいましい苦虫を噛み潰したよう苦り切る眉をひそめる鼻持ちならないうとむうとんずる嫌気忌避忌み嫌う煙たがる呪わしいきしょい気色が悪い気味が悪い気味悪い底気味悪い薄気味悪い鳥肌が立つ気持ち悪い虫唾むしずが走る反吐へどが出るきもいグロいおどろおどろしい不気味不快不愉快鼻に付くうっとうしいむかつくくしゃくしゃ不興不機嫌薄ら寒いうそ寒い胸が悪い胸糞が悪い心外うらめしいしかめっ面渋面しぶつらしかめるひそめるひそみ顰蹙ひんしゅく苦る辟易うるさい嫌がる嫌気が差すいと蛇蝎視だかつし唾棄倦厭けんえん迷惑身の毛がよだつ総毛立つ背筋が寒くなる背筋が凍るぞっと肌にあわを生じる冷汗三斗

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精選版 日本国語大辞典 「苛立たしい」の意味・読み・例文・類語

いらだたし・い【苛立】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]いらだた〘 形容詞シク活用 〙 ( 動詞「いらだつ(苛立)」の形容詞化 ) あせって心に余裕がない感じである。思うようにいかない事や、不快な事などのため感情がたかぶっている。また、人の気持をいらいらさせるような物事のさまである。〔名語記(1275)〕
    1. [初出の実例]「太郎は、日にやけた顔に、いら立たしい色を浮べながら」(出典:偸盗(1917)〈芥川龍之介〉一)

苛立たしいの派生語

いらだたし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

苛立たしいの派生語

いらだたし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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