茅屋(読み)ボウオク

デジタル大辞泉 「茅屋」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐おく〔バウヲク〕【×茅屋】

草ぶきの屋根の家。
みすぼらしい家。あばらや。また、自分の家をへりくだっていう語。
[類語]あばら家バラック小屋廃屋廃家襤褸屋ぼろや陋屋ろうおく

かや‐や【×茅屋/×萱屋】

茅葺かやぶきの屋根や家。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「茅屋」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐おくバウヲク【茅屋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. かや・わらなどでふいた屋根、また、その家。
    1. [初出の実例]「火相分東西縦三方逼来、〈略〉而於茅屋北簷下火止了」(出典:中右記‐承徳元年(1097)正月二一日)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐桓公二年〕
  3. みすぼらしい家。あばらや。また、自宅をへりくだっていう。
    1. [初出の実例]「三間茅屋南山下、不農不商雲霧中」(出典菅家文草(900頃)三・路遇白頭翁)
    2. [その他の文献]〔王維‐答張五弟詩〕

かや‐や【茅屋・萱屋】

  1. 〘 名詞 〙 茅で葺(ふ)いた屋根。また、その家。
    1. [初出の実例]「寝殿は、はしはつれたるちひさきかやや」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「茅屋」の読み・字形・画数・意味

【茅屋】ぼうおく(ばうをく)

かやぶきの家。清・黄宗羲〔山居雑詠、六首、六〕詩 數屋、從容(しようよう)を盡す 一は書齋、一は農

字通「茅」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android